2013年10月30日: 平成25年9月定例会の代表質問まとめ。
代表質問は、県議団全体で作り上げ、会派に与えられた45分の中で行政に質問していくものです。
各議員が日頃から取り組んでいる県民相談や政務活動・調査をもとに質問を考える為、内容も多岐にわたり、9月定例会での代表質問では、大きく分けると10項目の内容について質問しています。
今回は、質問によって大きな進展が得られた2つの質問を中心に、代表質問のまとめをさせて頂きます。
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代表質問の動画はコチラから
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まず1つ目は、重症心身障害児・者への支援についてです。
【 質問主旨 】
重症心身障害児・者を介護している家族の負担を代替し、家族を一時的に休息させる「レスパイトケア」の必要性を訴え、介護従事家族の大きな負担となっている医療的ケア(主に痰の吸引や管を使った栄養注入)を、医師や看護師だけでなく、介護ヘルパーの方や教育者が行えるようにする
喀痰(かくたん)吸引研修
の推進、研修の定員増、特別支援学校教員の受講推進を強く求め、県としての取り組みの現状について尋ねました。
重症心身障害児・者への支援については、公明党福岡県議団として何度も取り上げ、その推進に取り組んできた問題です。
今年の2月の代表質問でも研修定員増を訴え、本年度の定員を100人から200人に倍増することができました。しかし、5年で500人という県の目標は変えず、定員の倍増といっても、明年以降の定員を前倒ししただけであった為、今回の質問で、計画全体の定員総数増を求めたところ、研修の応募状況などを踏まえて検討していくとの答弁が得られました。
また、法的には認められているにも関わらず福岡県では見送られていた教員による医療的ケアの必要性を改めて訴えたところ、実現に向けた協議を進めていき、教員の医療的ケアを含めた保護者の負担軽減策について、本年度中に結論を出していくとの答弁が得られたことは、
大きな前進と考えています。
この取り組みについては、今後、詳しく取り上げて行きたいと思います。
2つ目は、消費税増税の転嫁問題についてです。
【 質問主旨 】
来年4月より予定されている消費税の8%増税に向けて政府が示している、請負工事の下請け業者が消費税転嫁の問題で不当な不利益を被らない為の「消費税転嫁対策特別措置法」について、この特措法の周知、また問題が起こった際の相談窓口を作る必要性を訴え、県としての対応について質問しました。
この質問については、すぐに対応していく旨の答弁が得られ、窓口の開設、チラシの配布や
ホームページでの周知
が、10月10日から既に実施されています。
その他、8つの質問の主旨は以下のとおりです。
(一部、答弁も含みます)
障害者スポーツ 支援について
東京オリンピック・パラリンピックの開催決定を受け、県としての障害者スポーツに対する支援について質問しました。
知事からは、現在県で進めている「スポーツ推進計画」の中に、障害者スポーツ支援を盛り込んでいくこと、更に、競技制の高い障害者スポーツについて、優秀な競技者への医学・科学両面でのサポートを行っていくといった答弁が得られました。
福岡空港の 民間委託 について
「民活空港運営法」の施行に向けて、福岡空港の運営に民間を参入させていくことに対する考え方、進め方について尋ねました。
これについては、10月にも有識者による検討組織を設置するとの方針が明らかにされ、早速10月21日に第一回の検討会議が開催されました。
減酒支援 について
飲酒運転が行われる背景に、アルコール依存症や多量飲酒の問題があることを指摘。今年度から、こうした飲酒行動問題の早期発見や改善に有効性が示されている
ブリーフ・インターベンション
(短時間のカウンセリング)が特定健診・特定保健指導に取り入れられたことを紹介し、このカウンセリングを実施できる人材育成の必要性などについて訴えました。
知事からは、この手法が活用されるよう、市町村や事業所の保健師などを対象とした研修を実施していくとの答弁が得られました。
国民健康保険 制度改革 について
国民健康保険制度改革により国保の運営主体が市町村から県に移行することから、県として、国保の赤字解消に向けて、ジェネリック薬品の推進、長期入院に至ることを未然に防ぐための特定健診・保健指導実施率の向上を求め、今後の取り組み等について質問しました。
有明海の 覆砂事業 について
有明海の漁場再生のため、他県から運び入れ海砂で海底を覆う“覆砂事業”に毎年大きな費用を投じていることに触れ、その費用対効果、環境への影響、現場の漁業者との意見聴取の状況について尋ねました。
食育について
日本食のユネスコの無形文化遺産登録を目指す動きがある中で、福岡県における「地産地消」や「食育」に対する取り組みについて、どのように考えているのか、今後の方針について質問しました。
熱中症対策 について
日本の気候が変化し、猛暑日が多くなっている中、学校管理下における児童生徒の熱中症による救急搬送も現実に起こっており、熱中症予防の取り組み、部活動のあり方、競技大会の運営を、今後どうしていくかを尋ねました。
暴力団対策 について
昨年8月の暴力団追放条例の制定からの、暴力団に関連する犯罪の発生数、検挙数について質問。また、暴力団追放運動を進めていながら、県内の暴力団の準構成員等が増加している実態について尋ねました。
これからも、現場第一で県民の皆様の声を聞き、県政に届けてまいります!
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