1月29日(火)特別養護老人ホーム「杜の家やしお」を訪問
「杜の家やしお」は、「アスポート事業」の就労支援を担っている施設の1つです。
同施設の責任者をされている福祉財団エリアマネージャーの在田創一さん、NPO法人ワーカーズコープ統括責任者の牛草賢二さん、埼玉県・福祉部社会福祉課保護担当の猪野主幹から、生活保護受給者の就労支援の第一歩「就労体験」を中心に、お話を伺いました。
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「アスポート事業」における就労支援は、単に就職をあっせんするだけではなく、これまで長期間働いてこなかった方の生活習慣の改善も並行して行っています。その為、共同生活からスタートしたり、逆に一人暮らしをしたことがない母子(父子)家庭に育った方はアパートを借りて生活させたりするそうです。 |
利用者は褒められたり認めてもらったりという経験から長く遠ざかっている人が多い為、甘やかすという意味ではなく、まず認めてあげ、一歩一歩ステップアップすることが大切とのことでした。
就労体験は5〜16日間、1日3〜6時間の勤務で、体験するメニューは、就労支援担当(NPO)と企業、そして利用者本人で話し合って決めます。
就労体験をする中で、利用者の顔色や身だしなみなどが見る見る変わり、その姿を見た母親も「働こう」という意欲が湧いて、就労に結びついたこともあるそうです。
これまで、事業全体で80名が就労体験を行い、内56名が修了。その中の19人は既に就労に、その他の方も、必要な技能を身に付けたり、視覚を取得する訓練に結びついているとのことでした。
この就労体験は、着実な就労へ結びつける上で非常に重要な事業であり、また、一部上場企業から零細企業まで様々な企業からの協力が増えてきているとのことで、まだまだ可能性を秘めている取り組みだと感じました。
説明を受けた後は、2グループに分かれ、職員の方の説明を頂きながら、施設内の見学をさせて頂きました。 |
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施設内には、施設職員用の託児所が設置されており、子育て支援も抜群でした。右の写真は、託児所の入口付近の様子です。
大変興味深い取り組みの為、各自、尋ねたいことが多すぎて、予定時間のギリギリまで、話し込んでしまいました。 |
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